こんにちは、Takuです。うつ病と診断され、働きながら治療するのかそれとも、休職して療養に専念するのか迷ってしまいますよね。
私は21年10月にうつ病と診断され、23年6月まで働きながら治療を行っていました。現在は休職し、療養に専念しています。
今回の記事では私が働きながらうつ病を治療した経験からそのポイントやメリットデメリットをご紹介したいと思います。
前提:働ける最低限の要件を満たしていますか?
働きながら治療をするにあたっては当然ながら職場に行き、仕事をしなければなりません。
そのためには日々、様々な当たり前の事が出来なければ働きながら治療を進めるのは難しいと思います。
具体的には下記のような要件が満たせていれば働きながら治療をすることは可能であると思います。
- 朝、遅刻をせずに出社できているのか
- しんどいながらも日常の業務をこなせているのか
- 人間としての最低限の営み(食べる/寝る/家事)は仕事と並行して行えているのか
- 職場が病気を抱えながら業務を遂行することに理解があるのか
一つずつ解説してみます。
1.朝、遅刻をせずに出社できているのか
うつ病は朝が最も症状が重いと言われています。私も毎朝不安や動悸で苦しみながらなんとか出社しようとしていました。しかし、どうしても身体がついてこないときは会社へ連絡し、フレックスタイムを利用するなどして凌いでいました。しかし、基本的には毎朝決まった時間に出社するのがサラリーマンとしては当たり前のマナーです。
2.しんどいながらも日常の業務をこなせているのか
当然、仕事をするからには座っているだけではいけません。職場でぐったりとしていれば同僚にも心配をかけてしましますし、自分自身の評価や信頼を失ってしまいます。ですので、日常の業務をこなせているかも大切な要素の一つだと思います。
3.人間としての最低限の営み(食べる/寝る/家事)は仕事と並行して行えているのか
仕事とは日常生活の延長線上であり、別物とは考えてはいけません。
ですので、毎日眠ることが出来ない、食欲がわかないなど人間としての最低限の欲求が満たせていなければ悪化するばかりです。したがって、まずは療養に専念することをお勧めします。
4.職場が病気を抱えながら業務を行う事に合意/理解を得ているか。
これが最も重要と思います。
病状が重くない方は職場に病気をクローズして働くことは可能かと思います。しかし、一定の症状の重さがある方は周りから見ても体調が悪いことはすぐに見抜かれてしまいます。
ですので勇気は必要ですが、まずは職場に自身の病気をお伝えしましょう。
伝えることによって自分自身も楽になりますし、もしかすると業務量の軽減や時短勤務などの提案も受けることが出来るからです。
もし、十分な理解を得ることが出来ないのであれば一度仕事から離れて療養に専念するのが良いと思います。
働きながら治療をするメリット
・金銭面の安定
休職をしても傷病手当金を受給できますが、当然働いている時よりは収入は減少します。
したがって、働いていると当面は金銭面の心配は減少します。
・昇進や昇格が遅れる可能性が減少する
休職をするとどうしてもその期間は業務から離脱したことになりますので、昇進や昇格が遅れることがあることが多いと思います。一方で問題なく働けていれば社内の評価を維持し、昇進や昇格が遅れることはなくなります。
しかし、これは十分に能力を発揮できている場合にのみ昇進ができるのであって、ただ会社に行っても業務の品質がままならない状態であれば当然評価を下げてしまい、結果的に休職したほうがよかったというケースもあります。
働きながら治療をするデメリット
・心身への負担が大きい
当然仕事を続けるためには毎日決まった時間に起きて、出社しなければなりません。また、場合によっては残業や休日出勤があるかもしれません。こうした業務の負担と自身の回復のスピードを比較して、業務の負担の方が大きければ悪化の一途をたどってしまいますので一度療養することをお勧めします。
・結果的に評価を下げることになる
これは私の実体験です。私は無理して出社をしていましたが、薬の調整も並行して行っていましたので業務中にボーっとしている時間がありました。また、頭の回転も遅くなっており、業務効率は圧倒的に落ちていました。当然上司はこうした言動には気づいており、査定では低い評価をもらってしまい、結果昇格が遅れてしまいました。
私自身の経験から言える事
このように私は21年10月~23年6月までは働きながら治療を行っていました。
しかし、頑張って出社して業務を行っていても十分な能力を発揮できず、結果的に社内でも評価を下げてしまいました。それであれば最初から療養に専念すれば良かったなと後悔の気持ちがあります。
一方で、職場で一定の理解を頂き、フレックス勤務や在宅勤務を併用させていただいて仕事ができていたことも事実です。
結果的に今は療養に専念していますが、働きながら治療を行った経験も糧になりました。(あれほど辛い経験はもうないでしょう笑)
まとめ
以上のように私の経験談を踏まえて働きながら治療を進めていく上でのポイントやメリットデメリットをお伝えしました。
現在、うつ病で苦しんでいらっしゃる方は主治医、職場、家族や友人など様々な人から意見やアドバイスをもらっていると思います。
しかし、最後に決めるのは自分自身です。自分の体調を最もよく理解しているのは紛れもなく自分なのです。
今一度自分の声に耳を傾けて今後の治療方針を決めてみてください。
医学的なアドバイスはできませんが、経験からのご相談でしたらお受けいたしますのでコメントでご相談頂けると返信させていただきます。
私の記事が皆様に少しでも参考になれば幸いです。
以上、Takuでした!
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